セコム飛行船

以前、空撮人でも『ALSOKがマルチコプター導入』や『インド警察がドローン導入』という記事にて触れさせていただきましたが、警察・警備会社のドローン開発~導入が、世界規模で徐々に注目を集めつつあります。
実は、この防犯を目的とした不審者を追跡するドローンの開発ですが、民間レベルでの開発は日本が世界ではじめての試みだったようで、2012年の時点で、大手警備会社のSECOM(セコム)がすでに試作機を発表していたようです。
『その時の記者発表会の様子』
そして、そのセコムが、2014年の12月24日に、日本初の民間防犯用飛行船となる、『セコム飛行船』の試作機を発表しました。
『セコム飛行船の記者発表会の様子』
動画内の説明によると、この日本初の自律型の飛行船「セコム飛行船」は、これまでセコムが得意としてきた画像認識技術、センシング技術、飛行ロボット技術などを応用して開発した飛行船で、特に広域エリアの防犯対策用として大きな効果を発揮できるとの事。
更に、この「セコム飛行船」には複数台の高精細カメラ、熱画像カメラ、指向性スピーカー、集音マイク、サーチライトなどを搭載しており、連携する小型飛行監視ロボット、地上に設置された防犯センサーとの連携で、今までにない高次元のセキュリティを実現できるとの事。
恐らく、
①飛行船に搭載されたフライトビューワーが監視エリア内の異常を察知
②上空の飛行船から、地上の警備員、ドローン(小型飛行監視ロボット)へ状況伝達
③ドローン(小型飛行監視ロボット)、警備員による犯人の追跡
という流れではないでしょうか。
日本では2020年に東京オリンピックが開催されますが、実用化が実現すればそういった大規模なイベントでも有効ですし、地震大国といわれる日本では、災害時等の状況把握、人命救助に特に力を発揮してくれそうですね。
とは言うものの、一番の理想は災害や犯罪が起きない事(飛行船の出番がない)ですね。